自分と向き合う作業8 何があっても変わらない「真ん中」
あぁ、熱狂的なファンに戻らないで良かった。
ASKAさんの逮捕の時、そう思った。
これが学生時代のままの熱狂的なファンだったら
どんなにショックだったか。
ただ、私の人格形成、真ん中の部分は
C&Aで出来ていることには変わりない。
当初はASKAさんの格言のような、あんな言葉やこんな言葉。
全てがバラバラと崩れ落ちて、私自身が減っていくようだったのも確か。
でも私も30代になって結婚もしていた。
家族のこと、仕事のこと。それなりに酸いも甘いも経験していた。
すぐに、「世の中そんなもんだな」と、冷静に割り切ることが出来た。
そして、C&Aの言葉に影響されて作られた私の人格形成。
それはもう長年のことだから、
C&Aから吸収した言葉は、
いつの間にか私自身の言葉になっていたことに気がついた。
だから、全然知らない人を見るような目でASKAさんを
見ることができたのかもしれない。
世間では、ASKAさんの逮捕が面白おかく報道された。
仕事先や美容院、友人と。その話題になることもあった。
みんな私がC&Aのファンだったことは知らない。
私は、一緒になって面白おかしくディスった。
それは今でも、大人として空気を読んだ当たり前の行動だったと思っている。