自分と向き合う作業5 仕事に違和感を覚えた日
当時の私はこれ以上C&Aから影響されることや
吸収することは無いと思ったから、
ファンクラブを退会した。
いつかC&Aと一緒に仕事をしたいと思っていたけれど、
私は音楽番組とは無縁だったので、それも無いだろうと確信していた。
言葉で文章を綴ることが好きで放送業界を選んだけれど、
言葉や文章は重要ではなかった。どれだけ奇抜な企画や
ネタを持ってこられるか。
当時私は、鋭く、人を小バカにした
言葉を使い、会議でネタを通していた。
そういうキャラになっていた。
時には人の不幸を面白可笑しくテレビで紹介した。
他人の不幸は蜜の味だから、視聴率が上がる。
勿論、そんな番組ばかりでは無いけれど、
尖った人間に成長した私には、そんな番組の仕事が多かった。
仕事の合間を縫って、私はダイビングのライセンスを取得した。
初めて潜る海。6メートル程しか潜っていないのに、
そこには、地上とは全く別の世界があった。
何もかもが全て違う。宇宙のようだった。
海の中で泣いた。
初めてC&AのDVDを見た高校生のあの頃と同じように
色んな感情が押し寄せてきて涙が止まらなかった。
海中で泣いたもんだから、息を吸うタイミングが変になって、
溺れかけた(^▽^;)
その時のインストラクターが
数年前まで広告代理店に勤めていたと話してくれた。
そして、人間関係に辟易している時に、
初めてダイビングをして感銘を受けて、
ダイビングのインストラクターになったと。
今は、とても充実していて楽しいと。
私に今の仕事は向いていないかもしれない。
本来は、「言葉」が好きで選んだ仕事だったのに。
ずっと目を背けていたけれど、やっぱりズレを感じた。
更にC&Aと一緒に仕事がしたいという願いが
叶わないと確信し、
そもそもC&A自体に興味が薄れていた私は、
放送業界で目標を失っていた。
人には、向き不向きがある。
何か違う仕事をしてみようと思った。
自分と向き合う作業4 C&Aのファンクラブを退会した日
C&Aと一緒に仕事がしたい。
そんな思いを胸に放送業界で働いていた。
あとは、
業界人が言ってそうな台詞
「昨日から寝てないんだよね~」
と、イキって言ってみたかった。
ただ、本当に寝る暇が無く、今日が明日なのか、
明日が今日なのか分からない。
やっても、やっても終わらない仕事。
綺麗ごとを言っていては振り落とされる世界。
私自身が20代前半という熱い年齢だったことも重なり、
とても尖った人間に成長した。
学生時代からの友人には
「最近の、あんたは怖い」と言われた。
私は、それがどーした。と思っていた。
そしてある日、C&Aのファンクラブの会報が届いた。
その頃には仕事以外で文字を読むのが億劫になっていたので
会報を斜め読みしていた。そして、こんなことを思った。
C&A……綺麗ごと並べてて、もう何も響かない。
同じ業界に居るのに決して手の届かない彼ら。
いつもキラキラしている彼らを見ていると辛い。
あちら側と、こちら側の人なんだな……と、思った。
冷めると引き際の早い私は7~8年入会していた
ファンクラブを退会した。
自分と向き合う作業3 ~私の真ん中にあるC&Aの言葉~
私は、中学の頃から放送業界で働きたいと思っていた。
テレビっ子、ラジオっ子だったし、
文章を書くことが好きだったから。
高校卒業後は、放送関係の専門学校に入った。
自分で言うのもアレだけど、なかなか着々と人生を歩んでいた。
そして、希望通り放送業界で働くことになった。
いつかC&Aと一緒に仕事をしたいと思っていた。
ずっとやりたかった仕事だったし、やればやる程、
周囲は認めてくれて、それは仕事量に反映された。
ASKAさんがどこかのインタビューで言っていたこと。
☆「僕はいつも、少し無理をしようと思っています。
無理をしなければ、何もひらけてこない」
☆「Aの道とBの道。最初にAの道を行ったけれど、
やっぱり違うと思って引き返してBの道を進んだ。
結果Bの道を進むことになっても、
Aの道に進んだ行為は決して無駄ではない」
あと、もう一つ。これはCHAGEさんだったか、
ASKAさんだったか……どちらか(^▽^;)
☆「壁があると思うから壁が出来てしまう。
壁なんか実際は無いんだから、意識しなければひょいと進める」
この言葉たちが大好きで、いつもこの言葉を反芻しながら
何事も、もうひと頑張り、ふた頑張りできた。
この言葉の数々が私の人格形成の「真」の部分になっていると思う。
何かを変えようとする時、いつもこの言葉の数々を思い出した。
そして、その言葉に支えられ、突き動かしてくれた。
自分と向き合う作業2 C&Aのスタッフジャンパー
ちょっとしたタイミングときっかけからC&Aのファンになった。
熱しやすい性格なので、すぐにファンクラブに入会した。
そうなってくると過去のCDも欲しいし、ライブにも行きたい。
私は、アルバイトを始めた。
コンサート会場の物販のアルバイト。
理由は、アルバイト募集にあった、
「CHAGE&ASKAや、
〇〇のコンサートのお手伝いを一緒にしませんか?」
の魅力的な誘い文句(^▽^;)
当時、C&Aのコンサートは物販のスタッフも、
会場スタッフと同じスタッフジャンパーを着せてもらえた。
アルバイトとはいえお仕事。
冷静を装って黙々と、パンフレットやグッズを売った。
けれど、C&Aと同じスタッフジャンパーを着ているのかと思うと、
本心は度肝を抜くほど嬉しくて、気を抜くと
ドラえもんのように、1センチくらいは
宙を浮いてしまうのではないかと思った。
もっともっと近くでC&Aと一緒に仕事がしたいと思った。
自分と向き合う作業1 C&Aが琴線に触れた日
両親が離婚で揉めている頃、私は高校生だった。
両親のことに無関心なふりをして、悩んでいない振りをして
誰にも相談をしなかった。
内心は張り裂けそうな程、不安だったのに。
そんな時、偶然C&Aファンの友人がDVDを貸してくれた。
その頃私はC&Aのことは好きでも嫌いでもなかった。
多分、世界にMerry Christmas が収録されているDVDだったような
気がするけれど、うろ覚え。
内容は曖昧な記憶だけれど、当時、涙が溢れて止まらなかったことを
覚えている。色んな感情が入り交ざっていたと思う。
そして、何だか救われたような気分になった。
誰かの歌で泣いたことは、多分これが初めてだったと思う。
人の感情(特に私の感情)とは簡単なもので、
そこから吸い込まれるようにC&Aのファンになった。